2020年3月25日に配信開始された第26弾ミニボックス。
アロマ、マシンナーズ、V・HERO、カオス・ソルジャー、リゾネーター、レッド・デーモンなどの既存のテーマが強化された。
マシンナーズやV・HEROはこれまでにも実装されていたカードはあったものの、今回で追加されたカードによって本格的にテーマとして成立するようになった形だ。
注目テーマはアロマ、マシンナーズ、V・HERO、カオス・ソルジャーあたりか。
マシンナーズ
自身の効果で容易に特殊召喚できる《マシンナーズ・フォートレス》、召喚時に「マシンナーズ」モンスターをサーチする《マシンナーズ・ギアフレーム》、《マシンナーズ・フォートレス》が墓地に送られた場合に墓地から特殊召喚できる《マシンナーズ・メガフォーム》が追加された。
マシンナーズのみで構成するよりも、《マシンナーズ・フォートレス》を中心に他の機械族テーマと組み合わせて利用するのが良いだろう。
アロマ
アロマには強力な永続魔法・罠と2種類のモンスターが追加された。
フリーチェーンの「アロマ」モンスターサーチと回復の2つの効果を持った《潤いの風》、2種類のモンスター破壊効果を持った《渇きの風》、「アロマ」モンスターの召喚・特殊召喚時に回復する効果と、相手よりLPが少ない場合に相手の攻撃宣言時に発動できる「アロマ」モンスターのリクルート効果の2つの効果を持った《アロマガーデニング》、フリーチェーンの回復と特殊召喚の効果を持った《恵みの風》、など魔法・罠はいずれも強力。
V・HERO
《V・HERO ファリス》を自身の効果で特殊召喚し、《V・HERO インクリース》をデッキから永続罠扱いで置く。《V・HERO インクリース》の効果で自身を特殊召喚することでデッキからレベル4以下のHEROモンスターを特殊召喚する。というのが基本ムーブとなる。《V・HERO ファリス》+HEROモンスターから任意のレベル4以下のヒーローモンスターを特殊召喚できる。
上記の2枚をD-HEROやE・HEROなどの他のHEROテーマと組み合わせる使い方が中心となるだろう。
カオス・ソルジャー
「カオス・ソルジャー」儀式モンスターに追加効果を付与する《開闢の騎士》・《宵闇の騎士》、それらをサーチできる《超戦士の魂》、自己サルベージ可能で手札誘発の攻撃力アップ効果を持った《混沌の使者》、「カオス・ソルジャー」専用のカウンター罠カード《超戦士の盾》などが追加された。
現環境では《カオス・ソルジャー》の攻撃力3000を上回るモンスターは多く、打点面の弱点を解決できる《混沌の使者》の追加が特に大きい。
《超戦士カオス・ソルジャー》は未実装で、《カオス・ソルジャー》は第4弾メインボックス「カオス・コンプライアンス」で初収録されて以降、セレクションボックスでの再録も無く、現時点では入手するにはカオス・コンプライアンスを開封するしか無い。
リゾネーター、レッド・デーモン
レベル10のレッド・デーモンSモンスター《琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》やリゾネーターモンスター、リゾネーターサポートの魔法カードなどが追加された。
その他
汎用罠カードとして、モンスターをリリースして相手フィールドのカードを破壊する《弩弓部隊》が収録されている。手札を捨てて発動する《サンダー・ブレイク》と相互互換だが、こちらはフィールドの狭いデュエルリンクスで《底なし落とし穴》によってロックされたモンスターゾーンを空ける目的でも活用できそうだ。リリース時に発動する効果を持ったカードとも相性が良い。
《棘の壁》は植物族専用の《聖なるバリア -ミラーフォース-》。同時に強化されたアロマも植物族のテーマだが、アロマはテーマ内に強力な魔法・罠カードを持っているため採用するかどうかは難しい。
総評
アロマはこのボックスとトレーダーだけで構築することが可能だが、シンクロギミックを組み合わせるならば他のボックスで汎用シンクロモンスターを集める必要がある。
他のテーマはこのボックスだけでは完結せず、他のボックスも空ける必要があるだろう。
汎用カードの《弩弓部隊》や《V・HERO ファリス》、《V・HERO インクリース》、《マシンナーズ・フォートレス》などの出張パーツはそれぞれ既存のテーマを強化する形で採用される可能性がある。
アロマを使いたい人や、既存テーマの強化パーツが欲しい人、カオス・ソルジャーが好きな人にはおすすめだが、無課金でプレイしている人は無理に開封する必要は無いボックスだろう。